貿易保険とは

引受判断の基本的な考え方

NEXIでは、各保険の引受基本方針を公表しています。

取引先国の非常危険(カントリーリスク)の引受可否は、国・地域ごとの引受方針をご覧ください。

バイヤーの信用リスク引受可否は、バイヤーの海外商社格付と与信枠残高によりますので、NEXIにご照会ください。

(1)非常危険(カントリーリスク)の引受方針

1. 決済期間が2年未満の輸出契約、仲介貿易契約、技術提供契約、前払輸入契約

「国・地域ごとの引受方針」に合致する取引は、引受け可能です。

  • 輸出等契約の相手方所在国とバイヤー所在国が異なる場合は、バイヤー所在国の引受方針をご確認ください。
  • ILC決済の場合は、バイヤーの所在国にかかわらず、ILC開設国(確認(Confirm)付ILCは確認銀行所在国)の引受方針をご確認ください。(但し、イラン及びイラク向け取引は当該国の引受方針を確認のこと)
  • 支払国/保証国/仕向国のいずれかが「×引受停止国」に該当する場合は、お引受けできません。
※引受方針に合致しない取引に対し貿易保険の付保を希望される場合でも、お引受けが可能な場合がありますので、担当グループまでご相談ください。

2. 決済期間が2年以上の輸出契約等、又は融資契約

案件毎に、金額規模、期間、プロジェクトの事業性、保証の有無などを審査の上、引受可否を判断いたします。

「国・地域毎の引受方針」をご確認の上、案件組成の初期段階から、ご相談ください。

3. 海外投資

J/V設立などの一般株式投資案件は、「国・地域毎の引受方針」に合致する取引は、原則、引受け可能です。

資源開発案件や大型投資案件は、案件毎にご相談ください。

(2)信用リスクの引受方針

1. 決済期間が2年未満の輸出契約、仲介貿易契約、技術提供契約、前払輸入契約

信用危険のてん補可否は、バイヤーの海外商社格付により判断いたします。

バイヤー格付ごとの保険種別引受基準については、各種保険種のパンフレットをご確認ください。

なお、バイヤーが自社の子会社等にあたる場合は、信用リスクのカバーはできません。

2. 決済期間が2年以上の輸出契約等、又は融資契約

案件毎に、与信先、事業性、保証等の総合的な審査の上、引受可否、案件格付を判断いたします。

3. 海外投資

信用リスクはカバーできません。

(3)2年未満案件のバイヤーの与信審査について

バイヤーのリスクは、バイヤーの信用調査書を元にNEXI独自の審査を行い、「海外商社格付」を設定します。

この審査結果、不払い等のリスクをお引受け可能な格付となったバイヤーは、格付と同時に設定する保証枠(与信枠)の範囲内で、カバーが可能です。

【格付記号の略】

海外商社格付と信用リスクの引受けについて(2年未満案件)
  • 輸出不能リスクを引き受けられる格付は、Gグループ格付、EE~EC格
  • 代金回収不能リスクを引き受けられる格付は、Gグループ格付、EE~EF格(EC格は不可)
  • 但し、EE~EF格は、バイヤー与信枠の範囲内での引受けとなる。
  • なお、ILC決済案件や、上記名簿区分G/E/Sに事故管理区分RやBが付く場合は取り扱いが異なります。 (GB/EB/SB格は、非常危険(カントリーリスク)・信用リスクともカバーできません)

取引先(バイヤー等)の信用状態の審査

取引先の信用状態の審査

お客様の取引先(以下、バイヤー等)の信用リスクを引き受けるにあたり、事前にバイヤー等の信用状態の審査を行い、NEXIの与信審査基準による「格付」を設定いたします。
この格付により、当該バイヤー等が、信用リスクを引き受けられる相手先であるかどうかが決まります。
バイヤー等の与信審査は、信頼できる調査機関の信用調査書及び原則通年決算期2期以上の財務諸表を基に行います。
尚、信用調査報告書等の資料は、原則、お客様からご提示頂いていますが、NEXIにご依頼いただくことも可能です。(ご依頼者実費負担)

海外商社名簿

お客様のご依頼により、前述の与信審査を行うことを、「海外商社登録」と言い、格付を設定したバイヤー等を、NEXIが国別に登録・管理している名簿のことを「海外商社名簿」といいます。
一度登録されたバイヤー等は、貿易保険を引き受ける際に適正な与信状態となるよう、原則、年1回、信用状態の再審査を行います。
また、一定期間、貿易保険の利用がないバイヤー等は、海外商社名簿から削除いたします。(スリーピングバイヤー)従い、貿易保険を申し込む際は、必ず、最新の登録状況をご確認ください。

海外商社コード

海外商社名簿にバイヤー等を登録する際の管理コードを「海外商社コード」と言い、国コード+6桁+枝番で構成されます。このコードは、格付や保証枠残高のお問い合わせ、各種貿易保険の申込書への記入などに使用します。
※ お問い合わせの際は、国コードと合わせてご連絡ください。

信用危険を引受け可能なバイヤー等

2年未満案件

別紙の「バイヤー格付毎の保険種別引受基準 (PDFファイル/162KB)」をご参照ください。

Gグループ格付(事故格付のGR格、GB格を除く)は、信用危険の引受けが可能です。 民間バイヤー格付であるEグループ格付は、EE格、EA格、EM格、EF格、EC格(船前のみ)が信用危険の引受けが可能な格付ですが、保険商品や包括保険特約等により、各々引受対応が異なります。
また、貿易一般保険包括保険以外の保険商品では、Eグループ格付の船積(対価確認)後の信用危険は、バイヤー毎に設定する「個別保証枠」の範囲内での引受けとなります。
尚、信用危険のみの引受けは行いません。
必ず「国別・地域の引受方針」で、取引先(支払)国が付保可能な国かどうかをご確認ください。
また、自社の子会社など、資本関係、役員派遣などがある相手先の信用危険は、お引受けしておりません。

貿易保険上、「子会社」と看做す範囲について(PDFファイル/65KB)
L/C決済の場合の信用危険引受け

irrevocable L/Cにより決済される契約で、L/C開設銀行がGS格、GE格、SA格に格付されている場合は、信用不てん補格付のバイヤー向け取引でも、信用危険のお引受けが可能です。
Confirmed L/C(確認付L/C)の場合は、確認銀行の格付で判断いたします。
なお、バイヤー格付が信用不てん補の場合の信用危険のてん補開始は、L/C受領後となります。

政府開発援助案件等

日本政府の無償援助案件や、円借款、世銀などの国際的な借款供与機関の借款案件は当該機関からの決済方法次第では、信用危険のお引受けが可能です。
バイヤー格付が信用不てん補の場合の信用危険のてん補開始は、輸出契約等で借款の供与が確定した日以降となります。

※「政府開発援助案件等」:規程集の各保険の引受基準等をご参照ください。

2年以上案件

貿易代金貸付保険、海外事業資金貸付保険は、案件毎に、与信先、事業性、保証等の総合的な審査の上、引受可否を判断し、案件格付を設定いたします。
また、海外投資保険については、信用危険はお引き受けしておりません。

本ホームページにおけるご注意点

こちらは、保険商品の概要について紹介したものです。詳細は保険約款によりますが、ご不明な点がありましたら、日本貿易保険までお問い合わせください。ご契約に際しては、ご契約手続き時にご確認いただきたいことや保険金をお支払いできない場合等を必ず約款、重要事項説明書でご確認ください。