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新年の御挨拶

新年のご挨拶_理事長
新年のご挨拶
新年のご挨拶

2016年1月4日
独立行政法人日本貿易保険
理事長 板東 一彦

 新年あけましておめでとうございます。
 旧年中は、貿易保険事業の運営に対して皆様から多大なる御支援と御協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。日本貿易保険(NEXI)の役職員を代表いたしまして、新年の御挨拶をさせて頂きます。

 

 昨年は、米国経済に緩やかな回復傾向が見られる一方で、新興国では回復にもたつきが見られました。新興国や資源国では、原油安や資源安の継続、通貨安、債務問題等がマイナス要因となって需要が落ち込み、景気減速したことが世界経済に影響を与えました。
 我が国では、企業や家計部門を見ますと企業収益の改善や個人消費の底堅さから緩やかな回復を続けています。政府の動きでは、昨年5月21日に、アジア地域が潜在力を開花させ、21世紀の世界経済をけん引する成長センターとなることを目指した「質の高いインフラパートナーシップ」が発表され、引き続き我が国企業が海外のインフラ案件を受注するための後押しが行われています。

 

 このような状況の下、NEXIでは、電力・通信等のインフラ事業、航空機・船舶等の交通分野、農水産事業等、我が国産業の重点的戦略分野を積極的に支援してまいりました。
 例えば昨年は、我が国の食料安全保障上の重要な穀物の安定確保に資する案件として、アルゼンチン向けで初となる穀物企業の運転資金に対する保険の引受を行いました。また、ヨルダン太陽光発電、トルコやアイスランドの地熱発電といった再生可能なエネルギー案件の保険引受も行いました。政府によるトップセールスの後押しもあり、ウズベキスタン向けのプラント輸出案件の保険引受を行いました。有望な市場として注目されているミャンマー向けでは空港運営事業や通信事業案件を始めとして、保険引受が増加しています。更に昨年から取扱を開始した戦争・テロ等によるプラント増加費用をカバーした保険も着実に利用実績を上げることができました。

 

 NEXIは、我が国企業による海外展開へのニーズに柔軟かつ迅速に対応するため、保険商品の改善に取り組むとともに、お客様の利便性の向上を図るため、新しいWebサービスの提供を開始しました。昨年は、まず保険利用者等の登録、個別保険の申込み、内容変更、事故通知等をWeb上からの手続きできるようにしました。お客様からは、手続きの迅速化や簡素化したとご好評をいただいております。今年も引き続き、手続きのWeb化を推進していく方針です。

 

 また、国内各地から海外展開を行う中堅・中小企業に対してもきめ細かく貿易保険を紹介できる体制の整備を進めています。昨年は、JETROや日本政策金融公庫等の政府関係機関の協力を得たほか、業務提携・業務協力を行う地方銀行や信用金庫をこれまでの77行庫から新たに24行庫が加わり101行庫とし、全国的な規模で「中堅・中小企業支援ネットワーク」を拡大しました。

 

 国内外の関係機関との連携では、トルクメニスタン国立対外経済関係銀行との協力のための覚書の締結、チェコ輸出保証・保険公社(EGAP)との協力のための覚書の締結等、海外の輸出信用機関との間の協力関係を一層強化し、我が国企業の国際的な事業展開の積極的な支援を図ってまいりました。

 

 一昨年に続き昨年7月の通常国会で貿易保険法が改正されました。この改正により、NEXIは2017年4月より100%政府出資の特殊会社に移行すること、及び貿易再保険特別会計が廃止されることが決定しました。NEXIでは、株式会社日本貿易保険の設立に向けて、新たな制度設計やガバナンス体系の構築、特別会計の資産や負債の継承等、様々な準備を進めております。
 NEXIにとって2016年は、特殊会社化の準備を仕上げる年となります。また、不確実性が高まりつつある国際ビジネス環境下において、我が国企業の対外取引や海外事業展開を一層強力に支援できるよう、更なる変革が求められる年であると認識しております。皆様の多様なニーズに応えるべく、より機能的かつ効率的な貿易保険の強化・充実を一層図ってまいる所存です。

 

 皆様の御健勝・御多幸と事業の益々の飛躍をお祈りいたしますと共に、本年も引き続き御支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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