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新年の御挨拶

新年の御挨拶_理事長
新年の御挨拶
新年の御挨拶

2017年1月4日
独立行政法人日本貿易保険
理事長 板東 一彦

 新年あけましておめでとうございます。
 旧年中は、貿易保険事業の運営に対して皆様から多大なる御支援と御協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。日本貿易保険(NEXI)の役職員を代表いたしまして、新年の御挨拶をさせていただきます。

 

 昨年は、先進国における積極的な金融・財政政策、新興国への投資の拡大、また資源市場の緩やかな回復などにより、先進国経済は持ち直し傾向が見られました。しかしながら、世界経済全体の回復見込みは依然として不透明であり、世界各国の政治動向にも未だ混乱が見られます。
 一方で我が国経済は、輸出・生産面に鈍さが見られたものの、基調としては緩やかな回復を続けています。昨年5月23日に政府から、我が国の質の高いインフラ輸出を促進し、経済成長のみならず相手国の経済発展に寄与するWIN-WIN関係の構築を図ることを目指した「質の高いインフラ輸出拡大イニシアティブ」が発表されました。この中ではNEXIも重要な役割を果たすことが期待されており、そのため十分な財務基盤を確保することを目的として、平成28年度第2次補正予算において650億円の出資が実行されました。

 

 昨年も、NEXIでは、電力・通信等のインフラ分野、航空機・船舶・鉄道等の交通分野等、我が国産業の重点的戦略分野を積極的に支援し、海外市場における我が国企業の競争力強化に努めてまいりました。

 

 具体的には、カタール初の地下鉄建設事業であるカタール・ドーハメトロ建設及び保守案件について保険の引受を行いましたが、その引受総額は輸出保険としては過去最大のものとなりました。また、NEXI初のカンボジア向け融資保険案件となる、カンボジア・テクノパーク事業への融資に対する保険引受を行いました。その他、スリランカ、バングラデシュやインドネシアの複合火力発電・石炭火力発電等、エネルギー案件の保険引受等も行いました。

 

 また、農林水産業分野における輸出支援の取組を強化するために、従来の「中小企業輸出代金保険」を改定して「中小企業・農林水産業輸出代金保険」を新設しました。具体的には、中堅・中小企業の方々だけでなく農林水産業を営む皆様にも本保険を利用していただけるように致しました。

 

 そして、貿易保険を利用する方々にわかりやすい説明を行うために動画及びマンガ形式のパンフレットを作成し、海外展開チャレンジセミナーを初めて主催するなど、国内各地から海外展開を行おうとしている皆様に、きめ細かく貿易保険を紹介する活動を進めてまいりました。

 

 国内の関係機関との協力については、業務提携・業務協力を行う地方銀行や信用金庫について、昨年は新たに8行と協力関係を構築して109行に拡大し、全国的な規模での中堅・中小企業支援ネットワークを強化・拡充しました。

 

 海外の関係機関との連携では、イラン向け引受方針の見直しに基づいたイラン政府の債務保証に係る覚書の締結、カザフスタン金融機関との協力のための覚書の締結等、海外の輸出信用機関等との間の協力関係を一層強化しました。
 それ以外にもウクライナ向けクレジットラインの設定、東・南アフリカ貿易開発銀行向け輸出クレジットラインの設定、ロシア向け支援強化の一環として民間大手商業銀行アルファバンク向けクレジットライン創設に向けた覚書の締結等に取り組みました。

 

 さらに、お客様の利便性の向上を図るため、新しいWebサービスの提供に取り組んでおり、昨年は「中小企業・農林水産業輸出代金保険」の新規申込をWeb上から行えるように改善しました。また、Webサービスを御利用いただいているお客様を対象にアンケートを実施し、いただいた貴重な御意見や御要望について検討を進め、Webサービスの一層の改善を進めることとしています。

 

 NEXIは本年4月より政府全額出資の特殊会社に移行いたします。会社化に向けた準備として、昨年10月に新たにコーポレートガバナンス部を設置するなど、必要となるガバナンス体制の構築等に取り組んでおります。そして、特殊会社となった後も、皆様の多様なビジネスニーズに応え、より質の高い貿易保険を提供してまいります。

 

 皆様の御健勝・御多幸と事業の益々の飛躍をお祈りいたしますと共に、本年も引き続き御支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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