トピックス

アゼルバイジャン・グルジア・トルコ/BTC原油パイプライン・プロジェクト向け
貿易一般保険の引受について


2004年2月 4日

独立行政法人 日本貿易保険(NEXI)

独立行政法人日本貿易保険(略称:NEXI、理事長:今野秀洋)は、英国BP(オペレーター・操業主体者)社及び日本の伊藤忠石油開発㈱と国際石油開 発㈱を含む世界各国の石油会社8ヶ国11社がスポンサーとして実施する総プロジェクトコスト約3,600百万ドル(うち総借入金額約2,600百万)の石 油パイプライン事業(BTC原油パイプライン・プロジェクト)向けプロジェクト・ファイナンスに対して、貿易一般保険の引受を決定し、融資契約が銀行団と プロジェクトの実施主体であるThe Baku-Tbilisi-Ceyhan Pipeline Company(以下「BTC社」という)との間で、2004年2月3日に締結されました。

本プロジェクトは、カスピ海・海底油田(ACG鉱区)から産出される原油を、アゼルバイジャン・バクー(Baku)から、グルジア・トビリシ (Tbilisi)を経て地中海に面するトルコ・ジェイハン(Ceyhan)まで輸送する、総延長約1,750km、輸送能力1,000,000bopd の原油パイプラインを建設及び操業するものです。本プロジェクトには、カスピ海原油を、原油タンカーの運航能力が限定されるボスポラス海峡を経由せずに、 直接地中海へ積出すルートを開発するという意味で大きな役割が期待されています。

独立行政法人日本貿易保険(NEXI)は、市中銀行(㈱みずほコーポレート銀行等)が国際協力銀行と協調融資する300百万ドルのうち市中銀行分 120百万ドルに対して、非常危険97.5%、信用危険95%の付保率で、貿易一般保険(中長期貸付保険)を引き受けます。また、本件ファイナンスには、 米国輸出入銀行、英ECGD(輸出信用保証局)、独Euler Hermes(ユーラーヘルメス信用保険会社)、仏Coface(フランス貿易保険会社)、伊SACE(輸出信用保険特別部)の各国輸出信用機関、 IFC(国際金融公社)、EBRD(欧州復興開発銀行)の国際機関、OPIC(海外民間投資公社)等も直接融資又は保証/保険といった信用補完措置を供与 します。

本件へは、三井物産㈱、住友商事㈱・住友金属工業㈱及び伊藤忠丸紅鉄鋼㈱がラインパイプ等の供給者として、㈱みずほコーポレート銀行が幹事銀行とし て、伊藤忠石油開発㈱、国際石油開発㈱がスポンサーとしてプロジェクトに参加をしており、本邦企業の関与が大きなプロジェクトといえます。更に、伊藤忠石 油開発㈱と国際石油開発㈱の両社は、上流のACG鉱区油田にも権益を有しており、本件パイプラインの完成によって同社が開発する原油の輸送手段が確保され ることとなり、本邦エネルギー政策の観点からも重要なプロジェクトと位置づけられます。

 

(参考)

  1. 本邦関連企業
    輸出者 三井物産㈱、住友商事㈱・住友金属工業㈱、伊藤忠丸紅鉄鋼㈱
    貸出人 みずほコーポレート銀行(幹事銀行)、ABNアムロ銀行東京支店、シティバンク東京支店、BNPパリバ銀行東京支店、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店、WestLB AG東京支店等
    スポンサー 伊藤忠石油開発㈱、国際石油開発㈱
  2. 保険内容

保険契約の内容 貿易一般保険(中長期貸付契約)
融資形態 バイヤーズ・クレジット
融資金額 US$300,000,000
うち市中銀行分 US$120,000,000
てん補範囲 アゼルバイジャン・グルジア・トルコを含む非常危険、
BTC原油パイプラインプロジェクトの信用危険
付保率 非常危険97.5%、信用危険95%
保険責任期間 約12年

以上

前のページへ戻る