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ベトナム/ズンクワット経済開発区プロジェクトに対する海外事業資金貸付保険の付保について


2006年12月22日

独立行政法人 日本貿易保険(NEXI)

独立行政法人日本貿易保険(略称:NEXI、理事長:今野秀洋)は、ベトナム初の石油精製プロジェクト(プロジェクト総額25億米ドル、約2,900億 円)に対する海外事業資金貸付保険の引受を決定しました。本件は、ベトナムの国営石油会社 (ペトロベトナム) が同国中部ズンクワット地区にて実施する製油所プロジェクトのうち、石油製品出荷用港湾設備に対する本邦金融機関からのベトナム国財務省向け融資につい て、総額3億米ドル(約350億円)の海外事業資金貸付保険を引き受けるものです。

本年10月19日に東京で開催された日越両国の首脳会談にて、我が国政府とベトナム国政府との間で経済連携協定締結の正式交渉を開始することが合意されま した。また、11月19-20日には、安倍総理のベトナム公式訪問に合わせ、両国の経済関係の強化に向けて経団連ミッションが派遣されたところです。今後 我が国企業のベトナムへの投資がますます活発化することが期待されますが、現在ベトナムに進出している本邦企業の共通の課題として、素材及び原料の調達が 困難であるとの問題が挙げられています。本プロジェクトの周辺には石油化学製品の複合製造施設も建設される予定であり、ズンクワット経済開発区の整備は日 本企業のベトナムへの投資の促進にも寄与するものです。

上記日越首脳会談においてズン・ベトナム首相からの要請に応じて、安倍総理よりベトナム国に対するエネルギー分野での協力が表明されました。日本貿易保険 による本件の保険引き受けは、ベトナムへのエネルギー分野での協力を通じた同国政府及び国営石油会社(ペトロベトナム)との関係強化に資する大変意義深い ものと認識しています。日本貿易保険は今後とも本件のような投資環境改善及び相手国産業支援に繋がるようなプロジェクトを積極的に支援することにより、公 的機関として日越両国の経済連携の一層の強化に貢献していく方針です。

ベトナムは、軽質且つ低硫黄の原油産出国であり、生産原油を主に火力発電所の生焚き用として日本へ輸出しています。本件は同国の国営石油会社(ペトロベト ナム)が実施する大規模プロジェクトの製品出荷用港湾設備に対して、資金調達の面で日本貿易保険が海外事業資金貸付保険の引き受けを通して支援を行うもの です。

ベトナムは自国内に石油精製設備を持たないため、現在は原油を全量輸出し自動車用ガソリンなどの石油製品の大部分を輸入に頼っています。今後もベトナムが 高い水準の経済成長率を維持していくためには、国内での製油所建設が同国政府の重要課題であり、同国政府が事業の推進に注力してきたものです。本プロジェ クトの製油所は、2009年予定の完工時点でベトナム国内の石油製品需要の概ね30-40%程度を賄う見込みであり、日本貿易保険がその製品出荷のために 必要となる港湾設備への支援を行うことは、ベトナム国政府及び事業主体であるペトロベトナムとの関係強化に寄与するものです。

 

(参考)

  1. 融資機関
    ビー・エヌ・ピー・パリバ銀行 東京支店 (幹事行)
    みずほコーポレート銀行 (共同幹事行)
    三菱東京ユーエフジェー銀行 (共同幹事行)
    オーストラリア・ニュージーランド銀行 東京支店


  2. 保険内容
保険契約の内容 海外事業資金貸付保険(貸付債権等)
融資先 ベトナム社会主義共和国財務省
融資金額 300百万米ドル
融資対象 出荷用港湾設備(防波堤、桟橋)及び管理棟建設契約、 並びに役務提供契約
てん補範囲 非常危険および信用危険
付保率 非常危険 100%、信用危険 95%
保険責任期間 13年
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